とっても竜な気分 ♪野望の銀輪!

29年来の相棒チタンロード TiG Titania OZ-R011を駆る物好きの次なる野望は?!

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シートポストの共通化

新年早々乗りそびれてしまったせいではないけど
前から何となく頭の片隅で考えていた加工を試してみることに。

OZ-R011のシートポスト径は27.0㎜。
OZ-R012sのシートポスト径は26.8㎜。

クロモリフレームでパイプの肉厚に余裕があるものは
27.2㎜に加工して、今主流のシートポストを使うことができるのだけれども
残念ながら我が家のフレームたちはパイプの肉厚が足りずその加工ができない。

26.8㎜はまだしも、27.0㎜はコアなサイズで探しにくいったらありゃしない。
ついでに言うと昔ながらの短いシートポストは比較的あるけれど
300㎜以上になるとまずない。
今だとBBBとかタイオガ、トムソンあたりかカロイといったあたりで
間違いないのはトムソン、もちろん使っているのだけど
「黒」しかないんです。昔はシルバーもあったんだけど今は絶版。
この間のBBBのポストみたいにアルカリ溶液漬けにして白くしてしまえば
そんなことで悩む必要はないのだけど、雨天使用もある場合は
アルミむき出しってのは少々気に入らない。
今は安価でバリエーションも選べるアルマイト加工のサービスがあるので
かっこよくチタンカラーなんてこともできるのだけど…
何をどうしようと面倒なサイズであることには変わりない。

R012sが来たことで、長めのシートポストをサイズを共通化できないか?
と考えるようになってやってみたい方法はあったのだけど
ついでにやるような仕事がなくて、なかなか手を付けないまま…

仕事柄、無いものは作ることもするのだけど
まさか「ある」とも思わずにいると探そうという気も起きない。
けったいなサイズの品物ならなおさら。
探せばあるものも、探さなきゃ見つかりっこない(苦笑)

お正月にパーツ物色していてこんなものを見つけました。

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トカゲ印でおなじみ「ケーンクリーク」
シートポストシムってやつです。
これは27.2㎜を25.4㎜に変換するシムなのですが
昨今のシムの大半は他のサイズを27.2㎜にするのが大半で
太さのサイズがあっても長さが短めだったりで頼りなく
いずれ大型のサドルバックを付けることを視野に入れると
出来るだけ長いものでないと問題が出そうな気がして
そのうち旋盤回すか~とか思いながらやってない。
そこにこいつを見つけたわけです。

27.2㎜用ですが、実際には裏側に割りのスリットが入っているので

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何の問題もなく入ります。
内径が25.4㎜用になっているわけですがその分肉厚があるので
シムをシートチューブにしっかり固定して内径を26.8㎜に合わせて
リーマー加工すればいいわけです。

じつはこの加工、すで新しいOZ-Rのシリーズでは定番化されています。

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そもそもチタンチューブにチタン以外の金属素材を何もせず入れると
時間が経つにつれて焼き付いて固着してしまいます。
それを防ぐためにカッパーグリスなどを必ず塗る必要があるのですが
面倒というかややこしいというか気を使わされます。
新しいフレームでは大径サイズのチューブにアルミのスリーブを入れて
最終的に27.2㎜のポストが使えるように加工されているようです。
まさにこれにしてみたかったわけです。

ま、肉薄のシムを作るのは意外に面倒なので
出来合いのもので出来そうだからやってみるか~!てな具合です(笑)

さて思い立ったが吉日。早速加工開始です!

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まずはシートチューブのお掃除と下ごしらえから

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グリスなどをふき取った後、軽くリーマーでお掃除します。

シムの固定にはロックタイト648を使います。
だいぶ使い古しているパッケージで見づらいですが…
仕事で使ってるやつです(笑)この加工に最適な接着剤なので
ちょっと拝借します。

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金属のシャフトにベアリングなどを固定するときに使うのですが
空気が遮断されると硬化を始めるという接着剤なので
シムに塗ってシートチューブに入れてしまえば
早くて1時間ほどで硬化、低い温度でも24時間あれば完全に硬化して
部品を固定することができます。

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割りの部分もしっかり合わせて入れ込みました。

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さ、これで硬化したら…
次は「シートチューブリーマー」で内径の加工に移ります。

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