とっても竜な気分 ♪野望の銀輪!

29年来の相棒チタンロード TiG Titania OZ-R011を駆る物好きの次なる野望は?!

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不死鳥計画 最終回(リライト)

※あらためて読んだらあまりにひどい有様なので書き直しました。
 今風に言うと「リライト」だそうですw

いつも見て頂いている皆さま本当にありがとうございます。

この「とっても竜な気分♪」というブログは…
もうすっかり40代のおっさんである私「たう」が後生大事に持っている
二十歳の記念に作ったチタンフレーム ”TiG Titania OZ-R 011”
自転車趣味に復帰した有様を書きつづっています。
「二十歳の自分」がいろいろ詰め込んで作ったフレームを
「四十歳を過ぎた自分」が「今はこれが流行りなんだぜ」とか
「ここはこうした方が良くね?」などと…
一本のフレームを通し、時間を超えて「若き日の自分」と対話するように
自転車趣味を楽しんでいる様子が伝わっていたら幸いに思います。


さて…

本当に偶然、オークションに出品された「Titania OZ-R012S」と出会えたのが
事の始まり。

「Titania OZ-R012S」
このフレームは90年代に作られたティグ社のチタン製自転車モデルの一つで
「OZ-R011」が「700c」で作られているのに対し「650c」で作られているのが最大の特徴。
出品されていた012はパイプ構成もほぼ011と同じで
まるで生き別れの兄弟と言っても良いくらい。

仕事柄、壊れた物を修理することに触れながら生きてきたので
「直す苦労」より「直した後の楽しさ」を先に想像してしまい
クラックの入ったこのフレームをウキウキしながらお迎えしてしまった…

二十歳の自分はロードは700cが当たり前で
その方がかっこいいと思っていたので迷いなく700cでオーダーしたのだけど
中年のいいオジサンになって再び乗るようになって
C-T490㎜という小さめのサイズだと650c にしたら結構いいんじゃないか?
次に作るなら650cにしてみるかな~と思っていたところに現れたから
運命感じちゃったんだな(笑)

結果、ほぼ同じ年代同じメーカーの同じモデルのサイズ違いが
ここに揃うことになったわけだから、ある意味幸せ者だ。
※製造年に付いて
R011は93年製のフレーム番号R254 これは自分で注文したからはっきりしてる。

R012s はフレームナンバーがR548であること、フレームの使用パイプや処理、仕様ロゴなどの違いから
製造年を推定して94~6年辺りではないかと推定した。
正確な資料はティグ様にも残っていない様なのでいずれまとめてみたい

 

では本題に!
いよいよクライマックスの不死鳥計画はっじまーるよ~♪
(終わるんだけど)

さて、なんだかんだと延び延びになっていた
秘蔵っ子のスピナジーを組んで、R011とすっかり同じ仕様になって
こうなりました!

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むふ~~~~!たまらん!!!
小さいフレームサイズにも関わらずホイールとのバランスが絶妙。
必然的にシートポストとステムが長めに出るのでいかにもレーシーな雰囲気!
これでC-T440㎜なんですよ?見た目!見た目大事です!w

ちなみにR011の方も比較用に最小装備仕様にしまして…

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むふむふ~~~!これもたまらん!!!

ブルべ用の装備外して、バーテープをブルーに変えました。

R011はC-T490㎜。R012s と見比べるとホイールがすこし窮屈に感じませんか?
大きいホイールにどうにかフレームを納めている感といった感じもします。
本来C-Tで50㎜も小さいはずのR012s はホイールのクリアランスも余裕があります。
背景を無地にして二台の画像を見比べると
R012s の方がフレームサイズが大きく感じるかもしれません。

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並べると大きさの違いは分かりますね(笑)
もう2台をとっかえひっかえ写真撮ってる様子は
ただのおかしなオッサンです。
ローカルな公園だからまだ何とか…汗

 

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ホイールの小さいR012s が奥にあるのと、手前にあるのとで全然見え方が違う(笑)

いやーお前たちマジかっけーな!

はたから見たら贅沢なことになっているんでしょうね…
サイズ違いのオーダーなチタンフレームを74デュラ組で
お揃いのホイールにしたりして。

規格が古いこともあって、大半が中古部品をこつこつ集めて組まれていますが
これも私一人の力ではなく…
気分屋の気分なこのブログを目にしてくださっている方々の応援があって
そのご縁があってこうして形にすることができました。
この場を借りてお礼申し上げます。m(__)m

 
さてさて、この二台を比較していきましょう。
(技術的ウンチクになりそうな細かい仕様は省略します 考えるな感じろ!精神です)

どちらとも(株)ティグで製作されたTitania OZ-R
使用パイプの構成は基本的なオーバルパイプで
R011 が700c 用でフレームサイズがC-T490㎜。
R012s  が650c 用でこちらはC-T440㎜ です。
どちらも身長が165㎝の私向けのサイズですね。
唯一大きな違いがあるのがチェーンステー。

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R011 のパイプが丸なのに対して
R012sはその丸パイプを縦方向に潰した楕円形に加工したものを
使っています。
R011は強い踏み込み時にBB付近のしなりを感じますが
チェーンステーのしなりのおかげでリアの衝撃が緩和されます。
対してR012sは強い踏み込み初期のBB付近のしなりを感じず
踏み込んだ力がチェーンにぐぐ!っとリニアに伝わってタイヤが回る感じ。
かわりにリアの突き上げなどは強く感じる気がします。

フレームの前三角の大きさが違うせいも当然ありますが

650cと700cを比較し出したらキリがありませんが
自分が今さらながら650cに見出したメリットは
〇出足の反応の良さ
〇小型 軽量
〇体格とのマッチング

対して700cでメリットに感じる部分は
〇衝撃吸収性
〇昨今の自転車事情における優位性

といったところ。
R012s に乗ってみてまずびっくりしたのは「足つきの良さ」
サドル位置などはR011の寸法を参考に合わせてありますが
サドルに座ったまま余裕で足をつくことが可能。

なのにペダリングで窮屈なんてことはないし
フレームの剛性が高いのに小さなホイールを回しているので
足の力がリニアに地面を蹴る感触がじつにダイレクト。
前すすむし、クルクル面白いように回る。
なのに信号待ちで苦も無く足をついて待てる。
700cをまたがって怖さを感じた人は一度650cを試してほしい。

 




一方でR011はロードレーサーとして主流だった700cのフレームで
ティグ社さんが「UTT75」と言う素材をより良く知ってもらうという意図をもって
作られた基本となるフレームですから構造的には至ってシンプル
だから「UTT75」という素材が前面に出て来て面白いのです。

R011は、その寛容さを最大限にいかしてモディファイすることで
そのうち今はやりの「グラベルロード」なんてこともできそうですが
R012s は 舗装路を単独で子気味良く乗ることが得意そうなので
クリテリウムやロードレース、メッセンジャーバイクみたいな
そんな使い方に向いている感じがします。
あくまでスピードを出す方向性に特化しているので致し方ない事ですが
スピードと引き換えに膝の痛みが出るのも早かったです。

ポルシェに例えると…
R011 がロングホイールベースになってからの911
R012s が初期のショートホイールベースの901な感じ!
(分かる人だけ分かってください)



で、乗り比べてみての私の結論なんですが
体重も50㎏無くて、重いギヤをガンガン踏んでいく体力もあって
ロードレースも走っていた20代の自分には
R012s 

の方が向いていたように感じます。

ですが、今現在体重68㎏前後で重いギヤを踏んでいけるほどの体力も無く
また長距離を出来るだけ負担なく乗るような使い方をしている40代の自分には
R011

の方が合っているな~と感じます。

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そういう意味でこれからますます楽しみがあります。
しかもいじくってる最中に「乗れないよ~」なんて無いわけですしw
正直、こんなに長く自転車趣味を続けているとも思っていなかったので
たぶん乗れる限りは続けていくと思います。
またそれに十二分に答えてくれる「TiG Titania」という素晴らしいフレームを
見つけて選択した若き日の自分にサムアップしたい気分です。


よし!2020年も(怪我しない程度に)
暴れるぞ~~~!

 

以上

 

不死鳥計画  完了。

 

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