洗車も点検のうち
どうも たうです。
もう10月ですね。秋ですね。
9月11日はブルベが開催100周年だったそうで
記念のブルベが開催され・・・るはずだったんですが
オリンピック後の緊急事態宣言が延長されたのであえなく延期
記念で作成された100周年記念ジャージを着るタイミングも外して
9月が終わってしまいました。
そんな9月のお休みのある日
春からなんだかんだと立て続けに走っていた Titania もだいぶお疲れの様で
ペダル壊れたり バーテープもすっかり減ってしまったり チェーンも汚れていたので
久々にチェックもかねて洗車をすることに。
ま、一番やりたかったのはチェーンの洗浄。
使いやすいのかそうでないのか分からない
フェニッシュラインのチェーンクリーナー。
洗浄液はAZのフィルタークリーナーを使っています。
冬場なら灯油で良いんですけどね…
8sのチェーンだからあまり気も使いません(11sとか面倒ですよね)
チェーンをぐるぐるっと綺麗に出来たので
全体も中性洗剤で泡泡にしてしゃわしゃわ~と水で素早く流します。
暑い時期に汗だくで走っていたので思わぬところに腐食を見つけたりして
ショックを受けたりします…
(フレームは錆びませんけどね。付属品とかには気を使わないと)
拭き上げつつコーティングもしっかり。注油も粛々と…
チェーンオイルにはあまりこだわりはないので
以前は近所で売ってたフェニッシュライン
今は近所ですぐ買えるウェルドタイトのドライルブを使っています。
ディレーラーとかキャリパーの駆動部分はエアブローできればいいのですが
エアが使えないときは水置換性のあるオイルを差してから一度拭きとって
ワコーズのチェーンルブを注油するようにしています。
注油の時に一緒に動作具合などを確認していくのですが…
RDを見ると何やら違和感が…
俺の知ってるRD-7402じゃない… 間違い探し…
あ。
ワイヤー留めの台座部分にクラックが入っています。
足掛け28年もステンレスワイヤーを加え続けたわけですから
本体側のアルミに食い込んでいくのは当然
それに加え、ワイヤー留めのボルトが回らない形状になっていることで
締め込み時に台座の穴を開くような方向で力がかかるので
結果としてワイヤーで変形して弱くなった所からクラックが走ったと
推察できます。
ま、ワイヤーさえ動かなければ変速はしますから
このままでも気づかないまま使い続ければ
いずれ台座ごともげてしまうでしょう。
もし気づかないまま9月のブルベが開催されていたら…と思うと
ペダルの事も含めて、このタイミングで壊れてくれて良かった。
だが困った。
「こんなこともあろうかと」買いそろえていた74デュラのスペアパーツは
この子に使ってしまったのです。
しかもKLEINと交換留学中で手元にいないしw
思うところあってこの子を呼び戻そうかとも思っているのですが
一先ずはなにか方法を考えないといけません。
ま、そろそろ今時のコンポに乗せ換えたら?というのも考えます。
ちょうど新しいデュラエース、アルテグラも発表されたところです。
SENSAHのパーツを使えば 古めかしい私の愛機でも12速が導入できます。
以前からeTapも気になっていましたから、シマノよりも安く導入可能ですし
ロードレースには出るつもりないのでGRXとかも面白いかなとも思うわけです。
選択肢あり過ぎて悩む。
ただ、今の世の中の状況だと当分パーツ調達は厳しい。
集まるまでにはしばらくかかりそうです。
なので最短で復帰するにはRD-7402を調達してくるのが早いのですが
「もう74デュラ維持の為に出費はやめよう」と心に誓っていたので
高い安いの問題でもなくなっています。
どこかで区切りつけないとね(苦笑)
幸いクラックの入ったRD-7402は完全に破断していないので
破損した部分を何らかの形で修復できれば使うことができそうです。
分解して破損部分をティグ溶接出来れば完璧なんですが
それも少々厄介な作業になるので、溶接ではない方法を使います。
修復の要点は2つ。
〇破断部分の補修と補強
〇インナーワイヤー保持部の復元
ただワイヤーが留まればいいならいくらでもやりようはあるのですが
ディレーラーの場合ワイヤーが留められてる位置がとても大事なので
きちんと元の位置でワイヤーが留まる様にしなければなりません。
そこで今回使うのが…
JBウェルド オートウェルド~!
ご近所で手軽に入手できる金属系エポキシ接着剤です。
アルミの修復だと「デブコン」なんてものを普段仕事で使うのですが
あまりご家庭向きな材料でもないですし
どうせやるなら身近で手に入る物で実験してみようかと。
よくこういった材料で金属物を直そうとする人で見かけるのが
ただ「上から盛っただけ」ってやり方です。
もちろんこれじゃまともには直りません。
例えばこれは修理前のOZ-R012s。見事にクラックが入っています。
このクラックは「チタンも付きます」とうたい文句の
セメダイン社「メタルロック」でこんな風にされていました。
もちろん必要な「強度」が出るはずも無く…
ま、場所的にこういう方法が通用するところでもないのですが
材料の使い方!
料理の仕方!
適材適所ってのが大事なんです。
「金属と同じように加工可能!」「溶接と同じ強度!」ってのを
勝手に脳内で都合よく解釈しちゃいかんのです。
どういう素材を どういう機能で どのような使い方して どのくらい耐久性欲しいのか
そういうことを総合的に判断して初めてこうした材料で出来る出来ないを判断する。
教えるのは簡単な話ですが
僕はイジワルなので「出来る」というのは教えても
細かい過程までは詳しく書いたりしません。
要点だけね。
で、こんなやり方でどのくらい耐久性があったか分かれば
次に似たようなことがあった時に役には立つでしょ。
何が言いたいかって言うと
「盛っただけじゃ直るわけないだろ!」って話です。
なので今回も「盛っただけ」ではありません。
まず損傷個所は…
リューターを使って 整形加工をしました。
破断した個所にピアノ線で補強を入れるか最後まで悩みましたが
今回はJBウェルドの性格を知りたかったので構造的な補強は一先ずナシ。
使用中にかかる力の方向などを想像しながら
破断面やその周辺部に加工を入れてJBウェルドが最大限仕事をするようにします。
で、見た目の整形も終わった感じがこれ。
出来あがりだけ見ると、上から盛って形を整えただけにしか見えませんが
実際の内部は複雑な形状に加工されていて…(内緒)
さ、これではたしてどの位使えるものか…
ま、次に壊れるまでにはいい加減11速化はしたいですね(笑)
世は12速時代に突入ですけどね。