とっても竜な気分 ♪野望の銀輪!

29年来の相棒チタンロード TiG Titania OZ-R011を駆る物好きの次なる野望は?!

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さてさて ふむ~♪

題名でピンと来た人は昭和生まれ(笑)

考えるのが楽しいおもちゃを手に入れてしまったので
思わず徹夜でフレーム採寸、図面の修正とかやってしまって
すっかり寝不足です(苦笑)
そのぶん完成度は高くなりました。

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こちらが1993年製「OZ-R011」。
700Cで490㎜(C-T)

 

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こちらが今回お迎えした「OZ-R012S」。
1995年製? 26インチロードって懐かしい感じの響き…

数値については一部推定値なところもあるので参考程度に。
図面残ってるといいんだけどなぁ…。

ちなみに700Cのフレームを製作したときの図面はFaxでもらっただけで
当時浮かれポンチだった私はきちんと図面をもらわなかったのです…大失態。
もちろんフレーム製作した際の資料はまとめていたのですが
「感熱紙」に書かれたフレームの寸法図は長い月日で判読不能になってしまい…
数年前にティグ社様に別件でご相談させていただいた際に探して頂いたのだけど
残念ながらすでに廃棄されてしまったようで…(あたりまえか)
フレームには番号が打刻されているのだけど、これが図面番号でもあるみたい。
ちなみに700Cは「R254」。650Cは「R548」と打刻がある。
打刻位置がそれぞれ「BBハンガー下」と「リアエンド内側」とバラバラなあたりに
ハンドメイドな息吹を感じます。

チタンフレームのクラックチェック

2号機に名前はまだない。
推定で1995年頃に製作されたものと思われるので当然歪みだってあるだろう。
まずは点検を兼ねつつ分解清掃から始める。
付属してきたフロントフォークはアルミコラムのカーボンフォーク。
1インチコラム、650Cのカーボンフォークなどまずます入手困難な極み。
大事に取り外してしまっておこう。
ヘッドパーツは74デュラ。ものすごく久々にシマノヘッドスパナ使った!
ノーマルサイズの650Cのフロントフォーク(できればカーボン)でアヘッドのものを見つけられれば…
このスパナにはまた当分用はないだろう(笑)
ヘッドワンもさっさと抜いて、すっかりフレーム単体に。
過去に修復を受けたヘッド部の2液型接着剤をきれいに除去して
ワイヤーブラシなどでしっかり地金を出す。

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まずはヘッド部の損傷具合…

f:id:taudragonhappy:20170509145221j:plain左側

f:id:taudragonhappy:20170509145154j:plain右側

いやぁ歯ごたえあるなぁ~(苦笑)
右側から始まって左は延びたって感じかな。
ダウンチューブじゃなくてトップチューブだから、落車か事故かなぁ…
などと妄想しつつ目視チェック。
あ、もちろんかけてますよ…老眼鏡。 け!よく見えら~~
ん?BBあたりも怪しい気配が…

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ばっちりあってる老眼鏡かけてますからよく見えてるんですが!
見落としってことも十分に考えられるので「浸透探傷検査」をします。
カラーチェックとかレッドチェックとか言われる奴ですね。
じつはあまり上手じゃないんです…せっかちでw

先ほどきれいにしたフレームの気になる部分に「浸透液」を吹きます。

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吹きかけたらしばらく待ちます。タバコ吸うかコーヒー飲むかしましょう。

で、一服終わったらぐぃぐぃふき取ります。
ウェスをケチらずきれいに丹念にふき取ります。
このとき適当にささ~っとやると最後の結果に響きます。

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きれいに吹き上がったら次は「現像液」を吹き付けます。

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f:id:taudragonhappy:20170509150625j:plain しゅ~~~~~~~~

f:id:taudragonhappy:20170509150637j:plain すぐに乾いて白く乾いた感じになります。

 

そのまましばらく待ちます。待っている間に吹き上げたウェスとかを片付けてしまいましょう。

では、結果発表~~~!!!

f:id:taudragonhappy:20170509150748j:plain トップチューブ左側
クラックに浸み込んだ染色液が染み出しています。

f:id:taudragonhappy:20170509150903j:plain こちらは右側。
トップチューブはレッドチェックでなくても分かるレベルでしたが…
ほぼぐるりとクラックが入ってますね。

f:id:taudragonhappy:20170509150841j:plain 疑惑のBB付近。

目視では「?!」な感じだったですが、一目瞭然。
溶接のビートに沿ってクラックが入ってますね。目視だと判断しにくいです。

目視ではクラックなのか判断に迷った場合はこういう検査方法で
確かめることができます。
フレーム全体を一度にチェックすることもできますので
フルオーバーホールする際の項目に加えてもいいのではないかと思います。

今回のように古い中古のフレームを入手した際にも有効な、手軽にできる非破壊検査です。これも金属フレームの強みかもしれませんね。


ちゃんと手間ひま惜しまずにやれば、ちゃんと直りますよ。
ただ直すだけじゃ面白くないので、余計な事考えてますけど…ムフフ



ま、その前に大問題。
650Cのホイール1セット… 普段履きできるような奴が見つかりません!!
カーボンディープとかいらないから!!
自組は最終手段にして、なんかいい出来合いないかなぁ?


ついにチタンフレーム2本目?!

人はストレスのある状況下に置かれ続けるとおかしくなります。

ネットの海でこんなものを見つけてしまいました。

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TiG Titania OZ-R012S
私のフレームとさほど変わらない時期に製作された型で
しかも「26インチ」で製作されたものです。

私の「OZ-R011」はフレームサイズこそ490㎜ですが700Cです。
当時はそれで良かったのですが、次に製作するなら650Cで作ってみようかなとぼんやり考えていました。

そこにこれです。
クラックありとのことでジャンクではありますが、650C、フレームサイズ440mm。あれ?これはもしかして生き別れた兄弟か!!??

 

 

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そして今日、感動の再会です(笑)

 

ただいま開封と同時に採寸とダメージチェック中。
やばい、にやけが止まらない…ムフフ…♪

追記:ざっくりと取った寸法で図面を書いてみました♪ムフフ…

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