2号機に名前はまだない。
推定で1995年頃に製作されたものと思われるので当然歪みだってあるだろう。
まずは点検を兼ねつつ分解清掃から始める。
付属してきたフロントフォークはアルミコラムのカーボンフォーク。
1インチコラム、650Cのカーボンフォークなどまずます入手困難な極み。
大事に取り外してしまっておこう。
ヘッドパーツは74デュラ。ものすごく久々にシマノのヘッドスパナ使った!
ノーマルサイズの650Cのフロントフォーク(できればカーボン)でアヘッドのものを見つけられれば…
このスパナにはまた当分用はないだろう(笑)
ヘッドワンもさっさと抜いて、すっかりフレーム単体に。
過去に修復を受けたヘッド部の2液型接着剤をきれいに除去して
ワイヤーブラシなどでしっかり地金を出す。
まずはヘッド部の損傷具合…
左側
右側
いやぁ歯ごたえあるなぁ~(苦笑)
右側から始まって左は延びたって感じかな。
ダウンチューブじゃなくてトップチューブだから、落車か事故かなぁ…
などと妄想しつつ目視チェック。
あ、もちろんかけてますよ…老眼鏡。 け!よく見えら~~
ん?BBあたりも怪しい気配が…
ばっちりあってる老眼鏡かけてますからよく見えてるんですが!
見落としってことも十分に考えられるので「浸透探傷検査」をします。
カラーチェックとかレッドチェックとか言われる奴ですね。
じつはあまり上手じゃないんです…せっかちでw
先ほどきれいにしたフレームの気になる部分に「浸透液」を吹きます。
吹きかけたらしばらく待ちます。タバコ吸うかコーヒー飲むかしましょう。
で、一服終わったらぐぃぐぃふき取ります。
ウェスをケチらずきれいに丹念にふき取ります。
このとき適当にささ~っとやると最後の結果に響きます。
きれいに吹き上がったら次は「現像液」を吹き付けます。
しゅ~~~~~~~~
すぐに乾いて白く乾いた感じになります。
そのまましばらく待ちます。待っている間に吹き上げたウェスとかを片付けてしまいましょう。
では、結果発表~~~!!!
トップチューブ左側
クラックに浸み込んだ染色液が染み出しています。
こちらは右側。
トップチューブはレッドチェックでなくても分かるレベルでしたが…
ほぼぐるりとクラックが入ってますね。
疑惑のBB付近。
目視では「?!」な感じだったですが、一目瞭然。
溶接のビートに沿ってクラックが入ってますね。目視だと判断しにくいです。
目視ではクラックなのか判断に迷った場合はこういう検査方法で
確かめることができます。
フレーム全体を一度にチェックすることもできますので
フルオーバーホールする際の項目に加えてもいいのではないかと思います。
今回のように古い中古のフレームを入手した際にも有効な、手軽にできる非破壊検査です。これも金属フレームの強みかもしれませんね。
ちゃんと手間ひま惜しまずにやれば、ちゃんと直りますよ。
ただ直すだけじゃ面白くないので、余計な事考えてますけど…ムフフ
ま、その前に大問題。
650Cのホイール1セット… 普段履きできるような奴が見つかりません!!
カーボンディープとかいらないから!!
自組は最終手段にして、なんかいい出来合いないかなぁ?