続 続 サドルのはなし
けしてネタで引っ張ってるわけじゃないんですよ?
暑さから逃げるため脱出ポッドに搭乗されたおネコ様
初代Fliteで乗ったら、良さを再確認したのでこっちにしよ~っと思って
やっては見たものの、そもそもの方向性から言うとそれは違わねーか?って
ほぼ同じ年代の2台のTitania を並べて…
R011は現代化を施した「ネオクラシック」なモディファイを施し
R012Sは良き90年代の雰囲気を感じるような形に仕上げていって
並べたら楽しくね?って話だったはず。
いかんいかん、つい乗ることの方にムキになってしまった…
そもそも2台あって「自分のお気に入り!」ってやってたら
同じになって当たり前じゃん。
「テーマ」。テーマって大事!
R011は「現代化」っていうちゃんとしたお題があるじゃないか!
もう迷わない!ビバ令和!
というわけでR011のサドルを現行のFliteに戻しました。
戻したのは良いとして、この二つを比較するとやはり…
決定的な違いがこれ。
それぞれ同じくらいの力で押してますが
パッドのボリュームが違うのです。
サドル自体は両方ともベースがしなやかにたわんで、けして固くはないのです。
そのしなやかなベースの上に乗っているパッドの厚みが違うことで
性格の違いが出ているように思います。
この違いって、昨今のサドルを見てると共通しているように思えるのですが
昔と違って今はレーパンのパッドがとーーーーっても良くなって高機能になっているので、役割分担が昔と変わったのではないかと私は解釈しています。
クルマに置き換えると、以前は車全体で乗り心地を出していたものを
クルマ全体の動きからくる乗り心地はシャーシ側に味付けし
人が直に肌で(尻で)感じる乗り心地はシートで味付けしているような
うーん伝わるかなぁ…
ドライバーへのシャーシ側からのインフォメーションを伝える役割がシートなので
そのシートの質感で、同じ凸凹道でもドライバーの感じ方が違うんです。
今のサドルは、今のカーボンフレームのようなものから路面状況などを的確に感じるために作っているだろうから、出来るだけ細かく伝わる様にパッドが薄いのだと思います。
お尻が痛いって方は高機能レーパンのパッドに任せれば
十人十色のヒップにジャストフィットしますからね。
当然の流れです。
でー
私の場合、新しいFliteだとお尻の骨のところだけしびれが出てくるので
骨が出っ張る分だけ受け止める寛容さがあれば乗り心地には不満はないのです。
たしかに初代Fliteの「どんな服で乗ってもいつも変わらぬ感触♪」はないですが
この座り心地は「20世紀に置いてきたぜ!」ってことで
21世紀の乗り心地を追及するのです!(笑)
乗るにあたり毎度毎度レーパン履くわけではないので
痛かったり、痛くなかったりみたいなのは嫌です。
そこでサドルにパッドを追加することにしました!
最近こういう加工してなかったなー、昔はよくやった。
さっそくこんな材料を買ってきました!
こいつを加工して追加パッドを作ります。
5㎜か10㎜か悩みましたが「チョイ足し」で様子みるので5㎜をチョイス。
マステを貼りこんで―
パッドの位置と形をデザインして―
サドルからはがしたマステを型に
パッドをざっくり切り出してー
角に丸み付けたりしてー
出来たパッドの台紙を裏返して、反対側の分も作ります。
ハサミで大まかに切り出し
こういう角を
サンドペーパーで滑らかにしていく!
こうして完成!!
角を丸く取ったのは剥がれ防止のつもりだったのですが
ちょっとかわいい感じになっちゃったな…ま、いいか。
軽く乗ってみた感じは悪くないので満足満足。
長めに乗ってみた時にどうなるのかと、あとは耐久性ですかね…不安は。
現代化とか言いつつも、やってることが昔の手法だな…と
最後に気づいたのは内緒だ!(笑)